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日本国によるカンボジア王国へ供与するアストラゼネカワクチンの邦人への接種について

投稿日:2021年7月17日(土曜日) PM 2:41

最終更新日:2021年7月17日(土曜日)PM 4:46

多くの会員や在留邦人の皆様からのお問い合わせを受けております。現時点においては弊会がアストラゼネカワクチンの在留邦人への接種について、何らかの具体的な企画や準備をしているという事実は一切ございません。一方で、以下弊会としての見解をお伝えします。

皆様のお問い合わせを受け、他国の事例を調査しました。台湾の台南市長が優先接種と発表した件や、タイなど近隣国で在留邦人への接種を要望する活動が行われているなど、複数の事例を確認しました。

日本によるアストラゼネカワクチン供与の一連の動きに関しては、日本政府は在留邦人に対する支援を考慮しているものではないと推察されます。今回カンボジアは台湾などに直接供与したのとは異なり、国際的な枠組みであるCOVAX経由になっており、あくまでもカンボジア政府が国内の予防に活用することを目的として供与されており、外交的に国と国で引き渡したものに関して、日本人への優先接種を求めるといった要望を後出しできない現実は否めません。

他方、弊会会員においても、日本政府が提示する一時帰国による日本到着時の空港でのワクチン接種は、経済的その他の理由で現実性がない選択肢となっている方も多くいるのは事実です。

中国製ワクチンの効能その他についての是非はさておき、日本国が承認していないワクチンである事は事実であり、将来的に日本国に入国する際に所謂ワクチンパスポート等で、入国について差別される可能性を含め、日本国民として今後の生活に影響があるとして、接種に憂慮する邦人が多いものと推察します。

このような状況の中で、当然ながら日本が寄贈したワクチンを「在留邦人に優先的に」というような要望は、中国やカンボジアの政府やその他より、日本人を貶めるような批判、恣意的な報道をされる可能性を含め、様々なリスクが想定され、慎重に検討していかなければいけないと感じております。他方、日本からの供与であるということを別にしても、日本人が日本国が認定したワクチンを選択したいと思うのは当然であり、在留邦人コミュニティーとしてその接種の可能性を模索するのはしかるべき対応かと考えております。

上記の考えに基づき、今後供与されたアストラゼネカワクチンが、カンボジアにおいてどのように配布され、接種されるのか注視しております。カンボジアにおいて日本政府は、アストラゼネカワクチンの供与だけではなく、救急車の供与やユニセフを通じた支援、JICAによるワクチン接種計画への技術協力による支援も実施しております。今後は、例えば台南市長のコメントのように、日本カンボジア友好といった観点から、実務レベルで政府職員の接種会場において日本人の接種を受け入れてくれる可能性など、様々な可能性を模索したいと考えています。

弊会は、今後も日本大使館、カンボジア政府のご協力を仰ぎつつ、会員の皆様、在留邦人の皆様に寄り添い、在留邦人コミュニティーとしての役割を果たしていく所存です。

2021年7月17日
カンボジア日本人会会長
小市琢磨